故滝澤光三範士九段は、日本国内だけでなく、世界中に剣道を紹介普及し、長年剣道界の発展に貢献致しました。また、警察庁退官後、生まれ故郷の厚木に思斉館滝澤道場を設立し、厚木の剣道発展に尽力しました。
明治43年10月20日 神奈川県厚木市林に生まれる。
大正10年 11歳 青年団に混じって稽古始める。
昭和5年 19歳 青年団大会で14人抜き。修道学院塾頭和田義治に認められ、修道学院に入門するが一時中断。
昭和7年 21歳 修道学院に給付生として入塾。 7月 巣鴨刑務所の剣道助教となる。
昭和11年 25歳 修道学院四段昇段 宮内省皇宮警察警手任官。
昭和12年 26歳 剣道錬士。
昭和15年 29歳 皇宮警察警手部長に昇進。 5月 大日本皇道議会剣道大会優勝。
昭和18年 33歳 剣道教士。
昭和21年 35歳 皇宮警察警部補に昇進。 10月 内務省警察講習所卒業。
昭和23年 37歳 皇宮警察警部昇進。
昭和25年 40歳 皇太子殿下(平成天皇陛下)側近護衛。
昭和28年 42歳 警察庁警務部教育課へ出向し、戦後禁止されていた警察剣道の復興に従事。 剣道教科書編纂、教材映画「剣道」制作。 審判規定の策定などに従事。逮捕術の原型策定。
昭和29年 43歳 競技用ピストルの教育訓練実施。オリンピック選手育成。
昭和30年44歳 警察庁警視に昇進。
昭和31年45歳 剣道七段昇段。皇宮警察主催天覧試合優勝。
昭和35年49歳 第17回ローマオリンピック参加(ピストル競技監督)吉川貴久選手3位入賞。
昭和37年51歳 第38回世界射撃選手権大会の選手団副団長兼ピストル競技監督でカイロへ。吉川貴久選手2位入賞。 11月 日本体育協会の命で西独国立射撃専門学校入校。体育生理学専攻。
昭和39年52歳 第18回東京オリンピック参加(ピストル競技監督)。吉川貴久選手3位入賞。
日本スポーツ賞受賞。
昭和41年55歳 警察庁警務局教養課長補佐兼警察大学校教授を勤める。 6月 警察庁警視正に昇進。
昭和42年5月 56歳 剣道八段昇段。 7月 東京大学剣道部師範就任。
昭和44年5月 58歳 剣道範士 。9月 全日本剣道連盟ヨーロッパ剣道使節団団長として訪欧、剣道紹介普及に努める。
昭和45年60歳 10月 神奈川県厚木市戸室に思斉館滝澤道場を開館。
昭和46年60歳 3月 警察庁警視長に昇進。 定年退官。警察功労賞受賞。
4月 神奈川県警察本部剣道嘱託師範。警察大学校専門講師。
昭和51年65歳 4月 第三回世界剣道選手権大会(ロンドン)に選手団監督として参加。
昭和56年70歳 3月 東京大学剣道部名誉師範就任。 11月 勲五等雙光旭日章受章。
昭和58年73歳 2月 思斉館第1回ヨーロッパ遠征(フランス・ベルギー・オランダ)
昭和62年76歳 5月 剣道九段に昇段。
7月29日 胆嚢ガンのため他界。享年76歳9か月。
栄典 従五位 正五位を受賞。